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腎臓病とは

腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として体の外に出す臓器です。さらに、体内の塩分やカリウムのバランスを整えたり、血圧の調整、赤血球をつくる働きの補助、骨の健康に関わる役割も担っています。
腎臓の働きが低下すると、むくみ、だるさ、血圧上昇、貧血、息切れなど、全身にさまざまな影響が出ます。

腎臓病には、**ゆっくり進行する慢性腎臓病(CKD)**と、**数時間から数日のあいだに急に悪化する急性腎障害(AKI)**があります。どちらも早めの発見と対応が大切です。

慢性腎臓病(CKD)とは

CKDは、腎臓の異常が3か月以上続く状態です。
具体的には、尿たんぱくや尿アルブミンが出る、血尿が続く、画像で異常がある、または腎機能を示すeGFRが低下している状態などが含まれます。
CKDは初期には症状が乏しいことが多く、健康診断や定期検査で見つかることが少なくありません。

急性腎障害(AKI)とは

AKIは、腎機能が急に悪くなる状態です。
脱水、感染症、重い心不全、尿路のつまり、薬剤の影響など、さまざまな原因で起こります。
AKIは短期間で起こるため、原因によっては早く対応することで回復が期待できますが、重症の場合は入院治療が必要になることもあります。
また、一度AKIを起こした方は、その後CKDにつながることもあるため、回復後の経過観察も重要です。

CKDとAKIの違い

  • CKD:数か月から年単位でゆっくり進むことが多い
  • AKI:数時間から数日で急に悪化する
  • CKDは自覚症状が少ないまま進むことがある
  • AKIは尿量低下、強いだるさ、むくみなどが急に出現することがある

ただし、もともとCKDがある方にAKIが重なることもあり、その場合はより注意が必要です。

腎臓病が問題になる理由

腎臓病は、進行すると腎不全に近づくだけでなく、心筋梗塞、脳卒中、心不全など心血管病のリスクも高めます。
特にCKDは初期に症状が少ないため、尿検査や血液検査で早く見つけることが大切です。
一方でAKIは急速に悪化することがあるため、体調の変化を軽く見ないことが重要です。

こんな方は要注意です

糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙習慣がある方、高齢の方、ご家族に腎臓病の方がいる方はCKDのリスクが高くなります。
また、AKIは、発熱や下痢で強い脱水があるとき、感染症にかかったとき、造影剤を使った検査のあと、鎮痛薬や一部の薬を使用しているとき、前立腺肥大や尿路結石などで尿の流れが悪いときにも起こりやすくなります。

よくある症状

初期のCKDでは無症状のこともあります。進行すると、次のような症状がみられます。

  • 尿に泡が立つ
  • 足やまぶたのむくみ
  • 夜間頻尿
  • だるさ、疲れやすさ
  • 食欲低下、吐き気
  • 息切れ
  • かゆみ
  • 貧血によるめまい、動悸

AKIでは、これらに加えて、急な尿量低下、短期間でのむくみ悪化、急な体重増加、強いだるさなどがみられることがあります。

どんな検査をするのですか

腎臓病の評価では、尿と血液の両方が重要です。

  • 尿検査
    尿たんぱく、尿潜血、尿アルブミンなどを調べます。
  • 血液検査
    クレアチニン、eGFR、電解質、貧血の有無などを確認します。
  • 画像検査(エコー検査など)
    腎臓の大きさや形、結石、尿路のつまりなどを調べます。

AKIが疑われる場合には、最近の採血結果と比べて急に悪化していないか、尿量が減っていないかも大切な判断材料になります。

腎臓病の主な原因

CKDとAKIは別々の病気というより、つながっていることもあります。
たとえば、もともと腎機能が低い方が脱水や感染でさらに悪くなる、という形です。

治療で大切なこと

治療は、原因に応じて行います。CKDでは、血圧管理、糖尿病管理、減塩、禁煙、体重管理、必要に応じた薬物治療が基本です。
AKIでは、脱水の補正、原因薬剤の見直し、感染症治療、尿路閉塞の解除など、原因への早い対応が重要です。重症の場合は入院や透析が必要になることもあります。

こんなときは早めに受診してください

  • 健診で尿たんぱく、血尿、腎機能低下を指摘された
  • 糖尿病や高血圧があり、尿異常を伴う
  • むくみ、息切れ、だるさ、食欲低下が続く
  • 急に尿量が減った
  • 発熱、下痢、嘔吐のあとに強いだるさや尿量低下がある
  • 新しい薬を始めたあとにむくみや尿量低下が出た
  • 背部痛や下腹部痛があり、尿が出にくい

このような場合はAKIの可能性もあり、早めの評価が必要です。

浦安ツバメクリニックでできること

当院では、健診異常の精査、蛋白尿・血尿の評価、慢性腎臓病の継続管理に加え、急性腎障害が疑われる場合の初期評価にも対応しています。
検査結果や症状に応じて、必要な追加検査や専門的な治療につなげます。
健診結果や最近の採血結果、お薬手帳があればご持参ください。

参考文献

  • KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease. Kidney International (2024) 105 (Suppl 4S), S117–S314.
  • KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury. Kidney International Supplements (2012) 2, 1; doi:10.1038/kisup.2012.1
  • 日本腎臓学会. CKD 診療ガイドライン 2023
  • 日本腎臓学会. 急性腎障害(AKI)診療ガイドライン 2016

詳細情報

蛋白尿・血尿

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