超音波検査について
はじめまして、臨床検査技師のふくしまです。
皆様は今まで超音波検査を行ったことはありますでしょうか?
健康診断や病院にて受けたことがある方も多いと思います。今回は当院でも行っている超音波検査がどのような検査で、何を見ているのか詳しくお話ししようと思います。
超音波検査はリアルタイムに体内の状態を観察することができる痛みのない検査です。人の耳では聞こえない高い周波数の音波(超音波)を機器から発生させ、体の表面に当てることで体内に反射した超音波を電気信号に変換し画像として表示させることで臓器の形や状態を知ることができます。
空気に触れると超音波は伝わりづらくなる為、ジェルを塗って機器と体表の間に空気を無くします。
また、腹部超音波の検査中「息を大きく吸って~止めてください。」とお声がけすることがあります。基本的に腹部の臓器は肋骨内にあります。機器を肋骨に当てても骨は超音波を強く跳ね返す性質があり、骨より奥の内臓を見ることは困難です。全体像を見るために息を大きく吸ってもらい肺に空気を入れ、横隔膜を下げ肋骨内の臓器を下に数㎝移動させることで骨のない肋骨の下から臓器を見ることができます。そのため、検査において呼吸の調節は大切です。
超音波検査にて確認できる事としては
腹部超音波では主に肝臓・膵臓・胆嚢・腎臓・脾臓での臓器の形状(腫大や萎縮)・腫瘍・結石・嚢胞等を確認しています。
甲状腺超音波では大きさや血流等をみてバセドウ病・橋本病・亜急性甲状腺炎を示唆する所見や、甲状腺腫瘍の有無などを確認しています。
当院ではコンパクトで画面が大きく画質が良いキャノンのAplio flexという機器を使用しております。
「健康診断で指摘を受けた」「おなかが痛い」「首が腫れている気がする」等、何か気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。